翻訳者の英語学習ブログ

実務翻訳者として仕事をして締め切りに追われながらも少しずつインプットを増やすためのブログです。

翻訳はオワコンなのか!?

こんにちは!

まろんです。

インプットを増やすためのブログと言いながら、仕事や生活に追われています。

そのような中で最近よく考えること。

 翻訳はオワコンなのではないか!?ということです。

 

 

翻訳っていい仕事なの?

特に資格もない仕事ですし、今日からフリーですと言えばそこからキャリアがスタートしてしまいます。

本を出版しているとかでもない限りは、自分が訳したものにクレジットされることもありません。

一生下働きの仕事であるといっても間違いではありません。

法人にして、自分が経営者になる以外には下働き脱却の道はありません。

機械翻訳に負けるのか?

ツイッターを始めてから、機械翻訳が導入されている話をよく見ます。

あんなに信用ならんものを、よく使うもんだ、そんなクオリティでいいと考える会社なんて、世界で負け組になるんじゃないの?

と個人的には思いますが、現代の経営者はコストカット命的な雰囲気ありますよね。

以前外資にパートで務めたことがありますが、その当時はどんなものでも結構贅沢に(?)使うことができました。

でも、途中で売り上げ不振の時期が来て、急にうるさい時期がありましたが、結局はそこそこ高級路線の会社だったのでイメージを大切にするためにある程度緩かったです。

日本の企業で社内翻訳をしたときには、その真逆でしたね。

ブックスタンドなども100均で自分で買ってきて設置する始末でした。

さまざまなものを自己負担していることが当たり前で、コストカットっていって、従業員の懐からお金を抜いてるのと同じでは?と思ったものです。

そんなコストカットの弊害として、以前、ある企業のECサイトで

 

「へ送る 日本」

 

というものがありました。

おそらく原文は

 

Send to + 国名(ドロップダウンリストから選択)

 

だと思います。

きちんとした翻訳者を雇って、サイトのどの部分の訳なのかを見せてあげていれば、もっと違う翻訳ができました。

「Send to」だからといって、「へ送る」とはせずに、ただ「国」だけでもいいわけです。

「言語」としているサイトもありますね。そちらはおそらく原文が「language」なのだと思います。

結構な値段のものを売っているのに、こんなところケチって、みみっちいなぁという印象を受けました。

こんな印象を日本全国の見込み客にあたえるなんて、マイナスでしかありません。

機械翻訳だったんじゃないかなぁなんて思います。

これ人間だったら、ちょっと単価やすくしすぎたんだなと思いますよ!

翻訳力は当然人間が勝っていますが、単価の面でおされてしまうと思います。

インボイス制度の影響は?

そこに加えて、インボイス制度が始まります。

ただでさえ内税か外税か問題で翻訳会社との難しい(微妙な)やり取りがあります。

完全外税の会社なら何のことはない、今まで通りなわけですが。

(納税があるので利益が減って事務処理が増えますけど)

問題なのは内税の会社ですよね。

取引先にも、消費増税の際に単価に関するお知らせが何もない会社もありました。

もしかしたら増税分が転嫁されているのかしら...と思いつつ、増税対応についてお知らせがない会社からの仕事の依頼はお断りしています。

というわけで、実際どうなっているかわかりません(笑)

※因みに、増税分の転嫁については違法です。開業している方には経産省から「なんかあったら教えてね」のお手紙が来ているハズですから、そういうのを利用して知らせるといいですよ!

※依頼時にしっかりと金額を含めた条件を明示しないのも、これはまた別な法律違反なので、金額について聞くことをよしとしないような会社もお知らせするといいでしょう。

 

そもそも安く買いたたかれているのに、インボイス制度が始まったら更なる単価の下げ圧力が強まるのではと懸念しています。

「もともと内税だったのだから、今後も内税でよろしく」などと言われてしまうと、普通に消費税分の割引を迫られているのと一緒です。

かといって、非課税業者のままでいても、「お宅は非課税なのでこちらの消費税負担が大きくなりますから、そこらへんよろしく」みたいな圧力ないんでしょうかね。

 消費税を納める課税業者になること自体は別にいいのですが、そうすると、「ちょっと消費税分厳しいから、よろしく?」のような交渉があると思いますし、ちょっと不利ですね。

ちなみに自分が払った消費税(例えばインク買うときとか、コピー用紙買うときとかに支払った消費税)を差し引いての納税ですから、売り上げのまるまる1割が減少するわけではありませんので、それぞれの経費によっても変わりますのでご自分で確認してください。

翻訳はオワコン? 

けっきょく、翻訳って、もうフリーとしてやるのは無理かもしれないなというのが結論です。

法令順守の意識があるきちんとした会社で、個人事業主に対して値切らずに、『「単価 + 消費税」を払うことが当然です』という価値観の会社がどのくらいあるのでしょうか。

上記のように価格の値下げ傾向に拍車がかかってしまうと、この仕事を続けるのは難しいと思います。

ただでさえ、商品・サービスを購入する側の方が強いという文化の国です。

「下請けいじめ」

「買いたたき」

という言葉があるくらいですから、あまり明るい未来は見えません。

この仕事を続けることができたとしても、事務処理や手続きが煩雑になって本業が圧迫されるのではという懸念もあります。

私なんかは一人でやっているので事務作業の時間がかかって生産性が落ちる可能性は十分にあります。

いい翻訳者になることが解決策だ、とも言えますが、ソースクライアントに言葉の大切さ、時間やお金をかけることについて認識してもらうことが不可欠ではないかと思います。

翻訳をけちることがどれほどのマイナスになるのか、そういうことを広めていかないといけませんよね。

まとめ

私たち個人の翻訳者がすべきことといえば、いつでも自分の訳について説明できるようにしていること。

勉強を続けること。

単価の値下げを受け入れないこと。

くらいでしょうか。

ここからさらに時間とお金をかけて勉強をしただけのリターンがあるかどうかは、運次第という感じもしますね。

これしかできないというケース(私です)は、やはり努力をするのみです。